一本杉通り かわら版
チョンコ山祭り | 2010年3月26日
3月25日夕方7時から、ちょんこ山祭りのシャギリ始めがあった。
一本杉町では、一本杉町青年会が主体になって、ちょんこ山祭りのシャギリの練習が始まった。シャギリとは、辞書(『大辞林』)では、その意味の1つとして2番目に「民俗芸能で、風流(ふりゅう)の行列などが練っていく途中、笛・太鼓・鉦(かね)などで奏する囃子(はやし)。」と意味が書かれている。
一本杉町のちょんこ山の場合も、だいたいその意味で使っている。
シャギリは数曲ある。だんまり、菜種(なたね)、味噌屋、鴫車(シギシャ)、十日戎(とおかえびす)、あと確か1曲あったが名前をド忘れ。このうち、現在実際に練習できているのは、だんまり、菜種、味噌屋、シギシャあたりまでである。
ちょんこ山のシャギリ練習の開始を一本杉町では「シャギリ始め」と言い慣わす。
練習場所は御祓公民館2階大広間(場所は、公民館の予約が取れなかった場合は、別の場所ですることもある)。
時間は夜7時から8時半。子供らは練習が終わった後、ご褒美としてお菓子をもらうのも恒例だ。
ちょんこ山祭りで、現在、生のシャギリ演奏をしている山車町は一本杉町だけである。それで数年前から、三味線を鳴らす通外浩(とおりそとひろ)氏が公民館で他町の子(希望者)にも、シャギリを教えている。また昨年9月に、ちょんこ山保存会も設立され、この通氏の演奏教室もバックアップしていく体制となった。
将来、他の山車町でも生の演奏がされることを期待したい。
一本杉町の今年の小学生の数は、
小学校1年 男子1人、女子1人
小学校2年 男子1人、女子1人
小学校3年 男女とも無
小学校4年 男1人、女1人
小学校5年 女子3人
小学校6年 男子1人、女子1人
計 10人(男子4人、女子6人)
この子らが、一本杉町の‘ちょんこ山’に乗り込み、祭り当日、通氏の三味線伴奏とともにシャギリの演奏をすることになる。
練習でも、通氏が三味線でリードしながら、子供がそれに合わせて、笛、太鼓、鉦を鳴らす。青年会のメンバーらも、笛、鉦、太鼓などを教えることもある。
この日は、シャギリ始めということもあり、北国新聞社、北陸中日新聞社、七尾市文化財課、ちょんこ山保存会(私が取材担当)の4つもの取材が重なり、ちょっと部屋内は混雑していた。
なお本来は子供の氏名を(把握しているので)記したいところであるが、写真と名前と年齢や住所まで特定できるような記事を載せることは、現在個人情報保護法に抵触し、まずいので写真と上のようなデータだけにしました。 あしからず