一本杉通り かわら版
| 2013年5月18日
わが子を想わない親は、いませんよね。
まして わが子が恋愛して・結婚・嫁に出すハレの日まで
様々な 戸惑い・喜び・淋しさ・想い出・喪失感・不安などなど 感じます。
そして 親は花嫁に ‘幸せに生きてほしいという願い’ を込めて
この地方では「花嫁のれん」を誂えます。
「花嫁のれんには、
花嫁にどのように生きてほしいかという、実家の願いが込められています。」
(呉服店 凛屋 店主)
【花嫁のれんには大きく3つの特徴があります】
1.まず、家紋・・・実家の紋が入ります。
嫁に出す場合はやさしくデコレイトされた女紋も使われます
2.次に、華やかな絵柄・・おしどりや御所車・蓬莱島・宝船・雅楽・稚児・祭り・・などなど
この絵柄に花嫁への 親の願いが込められます。
作家さんに特別に描いてもらう方も。
3.そして 式の当日
嫁に行く家の仏間入口にその花嫁のれんを掛けます。
その実家の紋の入ったのれんをくぐり、相手の家に入るのです。
「結界」としての花嫁のれん。
この 麗しいのれんには
「親の様々な願い」と「本人の誓い」が込められているのです。