一本杉通り かわら版
一昨日(10
NANAOジャズストリートの一環としてのイベントで、【秋編】蔵コンサートとして行われたイベントだ。昨年は同じ鳥居醤油店で、スパニッシュ・コネクションのコンサートが行われている。
ユニット名のLagniappe(ラニャップ)だが、もともとはアメリカの南部の方言で、おまけ、景品、思いがけぬ利益などの意味があるらしい。
小室等といえば、1970年代、吉田拓郎、井上揚水、泉谷しげるなどとともに活躍。コンサートの前、鳥居醤油店の店長が、昔は「神様のような存在だった」と述べていたが、まさにそうである。30年ほど前なら近くで見るのも考えられない話だった。
それが5,60人ほどの聴衆の小さなコンサートのために近所の醤油屋さんに、来てくれたのだ。
コンサートでは、Lagniappe結成後のCDに収められた歌が多かった。谷川俊太郎の詩に曲をつけたものが多かったように思う。中には中原中也の詩のものもあった。その他にも『雨が空から降れば』、『出発(たびだち)の歌』などの超ヒットも披露。
コンサートを聞き終えての感想だが、ちょっと渋い声の父親と娘らしく綺麗な歌声の父娘による、微笑ましいいほどの仲のいいハーモニーがとても良かった。
ゆいさんは歌のみでなく、テノール・ウクレレも弾く。牧伸二のウクレレ漫談のウクレレはバリトン・ウクレレとか。ちょっと見た目も違っていた。
コンサート後、CDの販売とサイン会があり、さらにその後、同じ場所で打上げの宴会が行われた。夜遅くまで、小室等、こむろゆい父娘の二人は、親しく付き合って下さった。
宴会の中でも誰かの要望に応えてNHK時代劇「蝉しぐれ」のテーマソングを演奏してくれた。ゆいさんの話では、この曲は体力をかなり要する曲だというが、小室氏は嫌がらず快く演奏。感激した。本当に良い一夜であった。